ロボット需要を取り込めるかどうかが成長のカギを握ると話す。

米国では08年の金融危機後に自動車大手が投資を絞ってきた反動増で工場の設備更新が相次いでおり、自動車工場向けの運搬システムも伸びる。
会社側は18年3月期の営 業利益を前期比30%増の300億円と予想するが、11月10日に予定する4~9月期決算発表時に増額する可能性がある。
安川電機の18年2月期の営業利益は530億円前後になりそう。
3月から2月に決算期を変えるため単純比較できないが、実質最高を見込む従来予想を超える。
中国向けに溶接などに使う多関節型ロボットの受注が拡大。
半導体製造装置などに使うサーボモーターも伸びる。
ファナックは17年4~6月期の営業利益が前年同期比21%増の505億円だった。
ロボットは米国や欧州で自動車メーカー向けに伸び、足元でも増加基調が続く。
18年3月期の営業利益はアナリスト予想の平均値が前期実績比27%増の1948億円と会社予想を250億円上回る。
ロボットの目にあたるセンサー大手のキーエンス は18年3月期の業績予想を公表していないが、QUICKコンセンサスは営業利益が2652億円と実質最高を見込む。
日本は70~80年代に自動車大手が世界に先駆けてロボットを導入し、関連技術を蓄積。
産業用ロボットの世界四大メーカーのうち2社はファナック安川電機の日本勢が占める。
競争力が高い日本のロボット関連企業が世界で拡大する自動化投資を取り込んでいる。
18日に始まる共産党大会後の中国設備投資の反動減を警戒する見方が消えないなど産業用ロボットは世界景気の波に左右されやすいのも事実。
筑波大学の石原昇客員教授は生活分野のロボット需要を取り込めるかどうかが成長のカギを握ると話す。